添付文書上、本剤を含む免疫系に影響を及ぼす薬剤において、悪性腫瘍に対する宿主の感染防御機構に影響を及ぼす可能性があり、また臨床試験において、オレンシアに起因するか明らかではないが、悪性腫瘍の発現が報告されているため、注意喚起しております(引用1)。
また、過去5年以内に癌の既往歴がある患者は臨床試験から除外されており、悪性リンパ腫合併・既往の患者へのオレンシア投与の安全性および有効性は確立されておりません(引用2)。
<添付文書>
1. 警告
1.1 (前略)また,本剤との関連性は明らかではないが,悪性腫瘍の発現も報告されている。本剤が疾病を完治させる薬剤でないことも含め,これらの情報を患者に十分説明し,患者が理解したことを確認した上で,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。(後略)
8. 重要な基本的注意
8.3本剤を含む免疫系に影響を及ぼす薬剤において,悪性腫瘍に対する宿主の感染防御機構に影響を及ぼす可能性がある。また、臨床試験において,悪性腫瘍の発現が報告されている。本剤に起因するか明らかではないが,悪性腫瘍の発現には注意すること。
<参考>
■発現頻度
二重盲検試験及び非盲検試験において,アバタセプトを投与した6,028例(16,671人・年)におけるリンパ腫の発現率は,100人・年当たり0.06であり,7年間ほぼ一定でした(引用1)。
※5段階で評価ください。