添付文書上、間質性肺炎が増悪又は再発することがあるため、間質性肺炎の既往歴のある患者様は慎重投与に該当致します。呼吸器症状に十分注意し,異常が認められた場合には,アバタセプトの投与を中止するとともに適切な処置を行ってください。なお,間質性肺炎の既往歴のある患者には,定期的に問診を行うなど,注意してください(引用1)。
<添付文書>
9. 特定の背景を有する患者に関する注意 9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.5 間質性肺炎の既往歴のある患者定期的に問診を行うなど,注意すること。間質性肺炎が増悪又は再発することがある。
11.副作用
11.1重大な副作用
11.1.3間質性肺炎(0.4%)
発熱,咳嗽,呼吸困難等の呼吸器症状に十分注意し,異常が認められた場合には,速やかに胸部レントゲン検査,胸部CT検査及び血液ガス検査等を実施し,本剤の投与を中止するとともに適切な処置を行うこと。
■副作用発現率
皮下注製剤の国内臨床試験の二重盲検期間では、間質性肺炎の副作用が1.7%(1/59例)で報告されています(引用2)。
■副作用対処法
オレンシア特有の治療法はありません。
投与中に異常が認められた場合は、速やかに胸部レントゲン検査、胸部CT検査、血液ガス検査等を実施し、オレンシアの投与を中止するとともに、適切な処置を行ってください。急速に増悪する場合や重症例では、パルス療法を含めた副腎皮質ステロイド投与等の適切な処置を行ってください。なお、間質性肺炎の既往歴のある患者には、定期的に問診を行うなど、注意してください(引用3)。
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