一般にアバタセプトを含む免疫系に影響を及ぼす薬剤は、予防接種の効果を低下させる可能性があります(引用1)。
◆生ワクチン
アバタセプトを含む免疫系に影響を及ぼす薬剤は、予防接種の効果を低下させる可能性があります。オレンシア皮下注製剤投与中及び投与中止後3ヵ月間は、生ワクチン接種により感染する潜在的リスクがあるので、生ワクチン接種を行わないでください(引用1)。
◆不活化ワクチン
不活化ワクチンの接種時期についてまとまった見解は得られておりません(引用2)。
<皮下注製剤での報告>
オレンシア皮下注製剤により3ヵ月治療した後に肺炎球菌ワクチンを接種したところ、ベースライン時に防御抗体が認められなかった患者の73.9%(34/46例)が免疫応答を示しました(引用2)。
オレンシア皮下注製剤により3ヵ月治療した後に季節性インフルエンザワクチンを接種したところ、ベースライン時に抗体価が認められなかった患者の61.3%(73/119例)が免疫応答に関する主要評価項目を達成しました(引用2)。
<添付文書>
8. 重要な基本的注意
8.4 本剤投与中及び投与中止後3ヵ月間は,生ワクチン接種により感染する潜在的リスクがあるので,生ワクチン接種を行わないこと。また,一般に本剤を含む免疫系に影響を及ぼす薬剤は,予防接種の効果を低下させる可能性がある。
<参考>
関節リウマチ(RA)に対するアバタセプト使用の手引き1)もご参照ください。
https://www.ryumachi-jp.com/publish/guide/guideline_abt/
※5段階で評価ください。