食事の影響について検討したデータはありません。
服用時間について、添付文書上の規定はありません。
【用法及び用量】
ヒドロキシカルバミドとして、通常成人 1 日500mg~2,000mgを 1 ~ 3 回に分けて経口投与する。寛解後の維持には 1 日500mg~1,000mgを 1 ~ 2 回に分けて経口投与する。なお、血液所見、症状、年齢、体重により初回量、維持量を適宜増減する。
(引用1)
<引用>
簡易懸濁法での投与は用法用量外となるため当社として推奨いたしません。
ハイドレアの用法用量は以下となります。
ヒドロキシカルバミドとして,通常成人1日500mg~2,000mgを1~3回に分けて経口投与する。寛解後の維持には1日500mg~1,000mgを1~2回に分けて経口投与する。
なお,血液所見,症状,年齢,体重により初回量,維持量を適宜増減する(引用1)。
<引用>
一包化はできません。
ヒドロキシカルバミドは細胞障害性を有する抗がん剤であり、カプセルが外れた場合には抗がん剤曝露の問題があるためです。
添付文書上、腎障害患者への投与に関して、以下の記載で注意喚起しており、腎障害患者は慎重投与に該当します(引用1)。
【慎重投与】
腎障害のある患者[腎からの排泄が遅れ、副作用が強くあらわれることがある。]
(引用1)
<参考>
主たる排泄経路は尿中と考えられています。悪性腫瘍の認められた患者にヒドロキシカルバミドを26又は28mg/kgを単回経口投与した場合(各1例)、投与後24時間までのヒト尿中排泄率は、各々投与量の53%及び70%でした。また、ヒドロキシカルバミドを26、28及び60mg/kgを1日1回反復経口投与した場合(各1例)の投与後24時間までの各回のヒト尿中排泄率は49~76%を示し各個体で投与回数と関係なく一定でした(引用2)。
<引用>
添付文書上、腎障害患者への投与に関して、以下の記載で注意喚起しており、腎障害患者は慎重投与に該当します(引用1)。
透析の除去率に関するデータはありません。
【慎重投与】
腎障害のある患者[腎からの排泄が遅れ、副作用が強くあらわれることがある。]
<参考>
主たる排泄経路は尿中と考えられています。悪性腫瘍の認められた患者にヒドロキシカルバミドを26又は28mg/kgを単回経口投与した場合(各1例)、投与後24時間までのヒト尿中排泄率は、各々投与量の53%及び70%でした。また、ヒドロキシカルバミドを26、28及び60mg/kgを1日1回反復経口投与した場合(各1例)の投与後24時間までの各回のヒト尿中排泄率は49~76%を示し各個体で投与回数と関係なく一定でした(引用2)。
<引用>
添付文書上、肝障害患者への投与に関して、以下の記載で注意喚起しており、肝障害患者は慎重投与に該当します(引用1)。
【慎重投与】
肝障害のある患者[代謝機能が低下しているので、副作用が強くあらわれることがある。]
(引用1)
<参考>
主たる代謝及び代謝経路に関する報告はありません(引用2)。
<引用>
妊婦又は妊娠している可能性のある女性は禁忌に該当します。
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊をするよう指導して下さい。[妊娠中に本剤を投与された患者で児の奇形が報告されており、動物実験(ラット、ウサギ等)において、催奇形作用及び胚・胎児死亡が報告されています。]
(引用1)
<参考>
生殖発生毒性試験
1)妊娠前/妊娠初期投与試験
FDRL系白色ラットにヒドロキシカルバミド0~180mg/kgを次の期間、経口投与して検討しました。
投与期間:
雄・生後28 ~ 100日齢及び交配期間
雌・交配前14日~妊娠13日まで(帝王切開群)
・交配前14日~分娩後21日(自然分娩群)
その結果、雄では60mg/kg投与群において、精巣重量及び精子形成の減少が認められましたが、回復群においては生殖機能の回復が認められました。120mg/kg投与群では、1/5例に精巣萎縮が観察されました。また、雌ではヒドロキシカルバミド投与を受けた雄との交配群で受胎率の低下が認められました。しかし、雌のみ投与を受けた群での受胎率、母動物の異常を認めなかったことから、受胎率低下は雄動物の精巣機能への影響が原因と考えられました。それ以外の異常は母動物、子動物いずれにおいても認められませんでした。
2)器官形成期投与試験
SD系ラットにヒドロキシカルバミド0 ~ 450mg/kg/日を妊娠6 ~ 15日目まで投与し検討しました。
その結果、妊娠21日目の剖検時に生存していた胎児において300mg/kg投与群以上で用量依存的に吸収胚の増加及び奇形誘発作用が認められました。外形異常として、頭蓋奇形・顔面奇形・頭蓋顔面発育不全・耳頭症・耳介欠如・舌の突出・二分脊椎・腹壁の異常・四肢の奇形・尾の奇形、内臓異常として、水頭症・目の異常・循環器系異常・泌尿生殖器異常、また骨格異常として、顔面骨減少または奇形・頭蓋顔面骨発育不全・眼窩骨の顕著な減少・耳周囲の骨の逸所・下顎骨の減少、欠落または奇形・脊椎、胸骨または肋骨の発育不全が認められました。
3)周産期、授乳期投与試験
該当資料なし
(引用2)
<引用>
添付文書上、授乳婦への投与に関して、以下の記載で注意喚起しております。
人母乳中へ移行することがあるため、授乳中の女性には、授乳を中止させて下さい(引用1)。
<参考>
慢性骨髄性白血病の授乳婦に本剤500mgを1日3回3日間経口投与した際、乳汁中への移行性が認められました。
*ヒドロキシカルバミド投与中は1日の最終投与2時間後に、それ以降も引き続き4日間乳汁を採取した。
<引用>
パートナーが妊娠する可能性のある男性には,投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊をするよう指導をお願いします。
(引用1)
男性患者に対して避妊を推奨する注意喚起がCCDSに記載されており、細菌を用いた復帰突然変異試験や哺乳類培養細胞を用いた染色体異常試験ならびにマウス、ラットを用いた小核試験における遺伝毒性が認められたとの報告もあることから、パートナーが妊娠する可能性のある男性患者に対して適切な避妊の指導を行うよう追記し、注意喚起することとした。
〈参考〉
男性における化学療法終了後の精子損傷や染色体構造異常がみられなくなるまでの期間に関して統一した見解は得られておらず、複数の文献報告において化学療法終了後の避妊が推奨されている。Morris(引用2)らは、治療中及び治療終了後1年以上は避妊を行うよう推奨しており、Nangia(引用3)らは癌治療終了後の避妊期間について、精子形成の後期に一過的な影響を受けた後、精子が回復して無精子症に至らなかったか、あるいは速やかに回復した場合は、1 年間の避妊期間が妥当であるとしている。
本剤については、上記の文献報告に加えて、CCDS及び米国添付文書にて1年以上の避妊を推奨している。
<引用>
添付文書上、手術前後の服薬や休薬に関する規定はありません。
出血に関連する副作用として添付文書上、血小板減少(6.1%)が報告されていますのでご注意ください。
<引用>